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親父と俺と葬式と2

故郷の市営住宅に住んではいたものの、中々趣きのある建物で人が住めるの?ってレベルの建物でした。友人関係や兄妹との関係とは疎遠だったようで、だったら自分の近くの街に移り住んだら?と提案し。約3年の故郷での生活を終え、僕の務め先の近くに部屋を借りて住むことにしました。

 

移り住んだ後には、僕も姉も生活できているか心配で折を見ては様子を見に行きました。

 

2019年の5月のある日、姉から親父と連絡が取れないから様子を見に行って欲しいと連絡が来ました。

 

急いで住まいのアパートに向かい、呼び鈴を押すも暫く反応がなく何回目かの呼び鈴で部屋から出て来たがその時の様子は、大分痩せたな、ちゃんと食べてるのかな?って心配に思いました。今にして思えばこの時には既に病魔が体を蝕んでいたのだと思います。

安否確認も出来ましたが、晴天なのにしきりに雨降ってないか?って気にしているのと、部屋は綺麗に片付けている親父の部屋が乱雑に散らかっているのが、少し気がかりになりつつもその日は帰宅しました。

 

異変は6月下旬に再びやって来ました。

 

また連絡が取れなくなったのです。再度部屋に向かい呼び鈴を押すも一向に出てくる気配がない…隣家に事情を話し、窓から部屋に入る為、脚立を借りて部屋に侵入すると起きてはいるが座り込んでいて立ち上がる事の出来ない父がいました。

 

僕:どうしたの?

 

父:立てない

 

部屋を見回すと明らかにおかしい様子は直ぐにわかりました。電気やガス、水道も停まっていましたし、何日も食事も水分も取れていないような状況で脱水等おこしているのでは?と思い、急いでライフラインを開通させ食事を購入しに行きました。

 

ライフラインが開通したのを確認して一緒に食事をするも半量位を食べて後いらないとタバコを吸いだしました。

 

食事と水分を摂取していくらか体調が上向いたのか入浴し病院の受診を勧め僕はその日は帰宅しました。

 

翌日、仕事終わりに立ち寄った際は部屋の前に上の階の住人の方が呼び鈴を押している姿を発見しました。

 

僕:どうされましたか?

 

住人:テレビの音がうるさくて来たんだけど全くでてくる気配がない

 

父に電話するも出ない…再び隣家に事情を説明し窓から部屋に入ると起きれない父を発見しました。

 

僕:今日病院行ったの?

 

父:行ってない…首痛くて立てない

 

今までも首に瘤あるなって認識はしていたのですが、ゴルフボール半分位の大きさになっていました。

 

                  続く