前回の記事からすっかり月日が開いてしまいましたが、思い出しながら書いていきます。
親父の首の痛みと、首にある瘤が気になったのと、どうにも自分で立ち上がって何かをするといった気力も無さそうなので、近くの総合病院の救急外来を受診に連れていきました。
病院に到着し、診察を受けたものの、その日に担当してくれた先生は、整形の担当の先生で詳しくはわからない為、明日また内科を受診するように言われ痛み止めの薬を処方され帰宅。
この時の受診から、親父の最後へ向かうカウントダウンの様なものが始まった気がする。
その当時の僕は非情かもしれないが、仕事もあるのに面倒臭いなといった事を感じていた。
翌日、受診の為朝早くに親父のアパートを訪問すると
やはり、出ない…
ただ、この時には自分の中で親父は立ちあがるのもしんどそうなのを理解していた為、部屋の鍵は預かっていたのですぐに室内に入る事が出来た。
親父の身支度をし、病院へ向かい受付を済ませ診察を待っている最中も、しきりにキョロキョロしている親父、少し違和感を覚えたので聞いてみた。
僕:どうしたの?
親父:今日雨降ってないか?
僕:降ってないよ?
親父:んだが、せば良かった。
僕:?
しきりに雨の事を気にしたり、妙な事を繰り返し話したりで僕は少しいら立っていた。
そんな時親父の診察の順番がきた。
先生はとても若い内科の先生で、最近の様子から話始め、今後どういった事になるのか少し質問させてもらった、先生は落ち着いた声で症状聞いただけでは判断出来ない為、一通り検査をしましょう。
当然だ。
自分の話だけをしてしまった自分が少し恥ずかしかった。
そのあとは、血液、MRI、CTといった検査を一通り受け、結果を待った。
検査結果が出て、診察室に通され先生が口を開くまでの時間が異様に長く感じられた。
身体の状態が悪いから受診し、悪い確信を得たくないのは随分都合がいいなと少し自嘲した。いつかの映画で「聞きたくない答えは質問するな」とはよく言ったものだなと
もちろん検査の結果の数値はいいとは言えないものだったし、まだ病理検査をしないとわからないがと前置きの上で、先生は「悪性リンパ腫の疑いがあります。」
もちろん、わからない単語だらけで頭が混乱していました。
先生がここから変わり別の先生になりました。
病理診断は1週間以上かかる事や色々な説明を受けたがここら辺は正直覚えていない…
同意書を記入し、直ぐに手術が始まり1時間ほどかかると聞き、その間に昼食を済ませたが食堂の料理はあまり美味しくなかった事だけは覚えている。
続く